寄りかからない関係って?頼りたい・頼られたい人は気をつけて!

頼ったり頼られたり、バランスの良い人間関係は持ちつ持たれつが基本ですよね。でもそんな関係もバランスが崩れると厄介なものです。お願いされるばかりでは顔で笑っていても内心は「えー、またぁ?」と思ってしまいますよね。それでも何となく断れないのは、相手の強引さも一因でしょうが、人に悪く思われたくないという気持ちが働いているのも事実です。

このように誰にでもよく思われたいという気持ちは、実は近所の気の置けないおつきあいには大きな障害になりかねないところがあります。人に嫌われたくないという気持ちは、誰とでもバランスよくつきあう為の条件のようにも思われますが、事実はその反対なんですよ。人とバランスよくつきあう為には、そのような感情に左右されるのではなく、自分の意思による調整が何よりも大切なんです。

人にものをお願いされたり頼られたりすることは、決して悪い気分ではありませんよね。でもその気持ちが強い人は、ちょっと気をつけた方がいいかもしれません。このような人は人から何かを頼まれると決して断りませんから、親切な人だと評判になったりもしますが、その内心はというと、更なる評価を求めてとても不安定だったりします。

またその気持ちは表に出さないものの、非常に恩着せがましい気持ちになっていることも少なくありません。このような人は、表面上は人に頼られているのですが、感情的には「もっと評価してほしい」と相手に寄りかかっていると考えられるのです。

またその反対に、人にお願いばかりしている人もいます。このような人は、何もできず人に頼ってばかりと思われがちですが、実際には人を使うことで自分の威力を試そうとしているのかもしれません。このような人も、やはり人の気持ちに寄りかかって生きている人だと言えるでしょう。いずれの場合も、このような気分でいることは、子供のお母さん同士やご近所の気楽なつきあいにとっては決していいことではないのです。

普段から何事も自分でこなして人には頼らない習慣の人も、子供がいるとそうは行きませんよね。ご近所にちょっとお願いしたいということは、子供がいるとしょっちゅう起きるものです。たとえば急な用事では子供を連れていけないということもありますから、そんな時に少し預かってもらえたら安心ですよね。また幼稚園の送り迎えができないということもあるでしょう。そういう時にこそ助かるのがご近所さんなんです。

でもそんなふうに安心して気楽にものを頼めるのも、お互い無理をせずに頼ったり頼られたりできるという基礎があるからこそです。用事がなければ喜んで引き受けるけど、都合の悪い時には無理をしないという気楽な知り合いがご近所に数人いれば、何かあっても決して困ることはありません。子育て中のお母さんにとって、一番有難いのはさりげなく助けてくれる身近な人です。そして自分もまた、そのような気軽にお手伝いを頼めるような存在になれば、とても住みやすい地域になるはずです。