悪口は愉しい?ここだけの話は相手を選んで!

これまでに一度も悪口を言ったことのない人はどのくらい居るのでしょうか?ほとんど皆無に近いのではないかと考えられるくらい、多少の悪口はどなたでも経験者ですよね。いつでも他人の悪口しか言わないような人もいますが、これではそのうち誰からも嫌われてしまうこと必須です。しかしそうかといって、全く悪口に乗ってこない人というのもつきあいにくいかもしれません。

特に普段からあの人は困った人だと感じているところへ、同じ考えの人がいればつい話が盛り上がってしまう・・・なんてことは時々ありますよね。そんな時には自分の感じ方を再確認できたようで、つい嬉しくなってしまうものです。あまり調子に乗ってしまうと後味が悪くなってしまいますから、ほどほどにしなくてはいけませんが。

また自分の身内のこと、例えばご主人やお姑さんなどの愚痴も、たまには友達に打ち明けたいものです。身内の愚痴は関係者には言いにくいですから、やはり赤の他人に聞いてもらうのが一番ですよね。悪口と愚痴の区別はつきにくいですが、いずれにしても両者は近い関係だと言えるでしょう。言うだけでスッキリ元気になれるのならばこれも悪いこととは言いきれません。この程度の発散であれば、誰にだって必要なことだと言えるでしょう。

特に若いお母さんで、このような不満が全くない方は皆無ではないでしょうか。慣れない家事や育児で苦労していても、周囲は批判的であることも多く、疲れ切ってしまう方も少なくないでしょう。もしも不満を心の中に留めておけるものならばそれもいいのですが、その結果身体や心のバランスを崩してしまっては意味がありません。主婦としてお母さんとしていつも朗らかでいられることは、10年後20年後の明るい家庭の為には是非とも必要なことなんですよ。

ただしこのような愚痴の発散は、くれぐれも相手と場所を選ばなくてはなりません。もしも不用意にこれをやってしまうと、人間関係のトラブルに巻き込まれてしまう危険性がありますよ。まず自分の言ったことが、回り回って本人の耳に届いてしまうことが最も心配なことでしょう。その際には実際の発言がより強調されていることも少なくありませんから、当人の怒りを買ってしまうことは必須です。その結果、家庭や身内のトラブルになってしまっては目もあてられませんよね。

また身内の愚痴を言いふらされてしまうと、登場人物である身内のことを含めてプライバシーを公開してしまうことになりますから、それによる実害もまた無視できません。噂が一人歩きして、無関係な人にまで自分の身内のことを知られてしまうというのは困りものです。特に生活の場がまだ狭いお子さんにまで影響が及んでは大変です。

このような話が外に出てしまう原因は、当の話相手からだけでなく、その近くでそれを耳にしていた人からも漏れることがあります。大勢での集まりなどでつい夢中になって喋っていると、意外な人に聞かれてしまうことがありますから気をつけましょう。よく「ここだけの話だけど」といった前置きをする人がいますが、これを言った方がむしろ話の伝播のスピードは早いという調査結果もありますよ。くれぐれも話相手はよく選びましょう。