こんなことがきっかけに!?ビックリ!ご近所トラブルの実例

ご近所ではほんの些細なことがきっかけで、深刻なトラブルになることもあります。近所迷惑として誰でも真っ先に思いつくのが「音」でしょう。随分以前の話ですが、集合住宅でピアノの練習の音が原因で事件に発展したという実例もありました。音の原因にはこのような楽器だけでなく、毎日の生活音が原因になることも多いんです。

例えば足音、食器を洗う音、話し声、ペットの鳴き声、家具を移動する音、ドアの開け閉め、換気扇の音など、生活にまつわる音はいくらでも上げることができます。特に小さなお子さんのいる家庭では、子どもの泣き声や足音は気になるところですよね。また何の音か分からないけどうるさいという苦情もあります。発生源が分からないだけになお一層不快になるようで、音に関わる悩みは尽きません。

また壁の薄い住宅では、やテレビやラジオの音だけでなくスイッチの音まで聞こえてきますから、気にするとキリが無いというのも事実です。また最近は住宅地で建物が密集していることも多いですので、集合住宅だけでなく一戸建ての家でも生活音にまつわる苦情はとても多くなっているのが特徴です。一戸建てなら大丈夫と、夜遅くまで大声で盛り上がっていると誰かが迷惑しているかもしれませんよ。

また「匂い」も意外と苦情の多いものです。匂いが出るものといえば、生ゴミ、ペット、調理の湯気や煙、また最近では柔軟剤や芳香剤の匂いについての苦情を訴える方もいます。柔軟剤は最近香りの濃いものが人気ですが、洗濯物を干す際にベランダ伝いに強い匂いが漂って来て気分が悪くなる方もいるようです。調理の匂いなど普段意識することもありませんが、換気扇の方向によっては他人の家の窓を直撃していることもありますので、意外と気をつけたいもののひとつですね。

その他にはペットの毛や植栽の葉がベランダ越しに吹き込むこと、ゴミを溜めておくこと、ペットの散歩で糞の放置などもよくある迷惑です。また高齢者の方に多いのですが、私有地についての感覚が緩く、公道に鉢植えや私物を並べて歩き難くなっていたりすることってありますよね。

このように見ていると、どの方もご近所迷惑とは決して無縁ではないということがよく分かります。しかし大抵の場合は、直接苦情を言ったり言われたりすることもなく大きなトラブルにもならずに済んでいます。これはどうしてでしょうか?これは、それらがご近所の我慢の限度を超えない範囲だからだということが先ず言えるでしょう。生活音や生活臭が一切ないという事はまずあり得ませんから、それが通常の範囲内ならば特に意識にのぼることもありません。

次に一見全く関係なさそうなのですが、実はその発生源の人と知り合いだったり仲がいいということも、「迷惑が気にならない」為の大きな要素なんです。例えば泣いているのが誰々さんちの何々ちゃんだということを知っていれば、「うるさい!」ではなく「どうしたんだろう?」になるのではないでしょうか。知り合いでなくても、近所で会った時に一言事情を打ち明けて謝ってくれるだけでも、怒りは簡単に収めることができるものです。つまり迷惑そのものよりも、お互いに問題をこじらせない工夫が必要だということになるでしょう。