トラブルの元!?お互いの私生活には立ち入らないこと

仲良くなると必ず家族など私生活のことに話が及ぶものですが、調子に乗って喋り過ぎて、後で後悔することになるのは避けたいものです。私生活の話題は、自分のことだけでなく家族や身内全体にも及ぶものですから、ご近所では控えるのが無難です。

主婦同士で私生活についておしゃべりをすると、不思議なことに身内のことはけなしたり愚痴ったりするのが一般的です。正直に身内のいいことを言えば自慢していると受け取られてしまうことも多いのですが、これは実はそのような話に嫉妬する人が多いせいなのかもしれません。

ここで気になってくるのが「格差」のことです。家庭の主婦同士って、ご主人や実家のステイタス、子供の能力や自分自身の容姿など、比べたくなることは山ほどありますよね。こういうことを全く気にしない人はいいのですが、殆どの人は表には出さなくても内心しっかりとお互いの格差をチェックしていたりします。(ここが女性のコワいところですよね!)

全てにおいて優秀な人なぞそこいらにはいませんから、お互いに内心では「私の方が上よ!」と思っていればそれでうまくいきます。そして大抵はそのようになっているはずです。ところが中には、1人で妬みの感情をこじらせてしまう人達もいるのです。

「キー!悔しい」なんて思われてしまうと、その結果嫌がらせを受けるなんてこともあるかもしれません。また比較しているうちに自分がみじめになり、精神的に不安定になったり一時的に鬱症状が出てしまう人もいるようです。これではご近所づきあいどころの騒ぎではなくなってしまいますよね。

そのような精神的な負担になる可能性のある分野については、お互いそれとなく話題を避けるのが賢いつきあい方だと言えるでしょう。しかしそういう人に限って、自分が気にしている分野が殊に気になるらしく、よせばいいのに詳しく知りたがる傾向があります。そのための呼び水として、自分からプライバシーを打ち明けてくるということもありますよ。「なんで突然そんなこと聞くの?」と思ったら、嫉妬される可能性があるかもしれませんから用心しましょう。

考えてみれば嫉妬の対象は種々雑多で、ご主人や自分の学歴、収入、ローン残高、貯金、実家のステイタス、子供の発達や成績、習い事の種類、夫婦仲から性生活まで、触れない方が無難な話はたくさんありますよね。しかしこれ以外の話題だって豊富にあります。自分や家族の失敗談、テレビの話題、最近のニュース、芸能人のゴシップ、ペットの話など、無難な話題は探せばいくらでも考えつきますよね。相手や自分が傷つかない話題の選択も、ご近所づきあいには欠かせないエチケットだと言えるでしょう。

そしてもうひとつ大切なのが、自分自身の妬みの感情をよく知っておくことです。自分はどんな話題について過敏に反応してしまうのか、そしてそれはどうしてなのか、一度時間をかけてよく考えておきましょう。お金のことでグッとくる人は、お金に関わる劣等感が強いのかもしれません。これは決して楽しいと言える作業ではありませんが、その後の人間関係においてはこれが随分と有意義な経験となるはずですよ。

自分の妬みの感情に引きずられるままになっていると、言わないでいいことを言ってしまったり、やらない方がいいことをやってしまったりと、不本意な結果になってしまうことがよくあります。かといって嫉妬の感情を抑えることは逆効果で、かえって事態をこじらせてしまいます。必要なのは、その感情の存在を認めることと、それをよく調べることです。朗らかなお母さんであり続けるためにも、一度自分の嫉妬の正体を見据えてみませんか?