地域や居住形態によっても異なります!ご近所意識を把握しよう

ご近所といっても、住んでいる地域によって大きな違いがあります。ただし田舎と都会といった、単純な区分をする訳にはいきません。地方であっても新しい住宅地で住人が若い人ばかりのところもありますし、都市部にもまだまだ旧弊な地域は残っています。自分が住んでいる所がどんな地域かによって、ご近所とのつきあい方も変わってきます。

そのためまだご近所のことがよく分からない間は、1人で突っ走らずに、しばらくの間は様子を見ながら周囲の話を聞く時期を持つ事をお薦めします。あっさりしたおつきあいが一般的な地域では必要以上の関係は好まれませんし、人間関係の濃い地域でドライを装っていると孤立してしまいます。一度そう見られてしまうと訂正には時間がかかりますから、最初は慎重に様子を見るのが基本です。団地など集合住宅では、棟や階によってもつきあい方には差があるものです。前住んでいた所ではこうだったというのは、例え同じ場所であっても通用しないこともありますよ。

このような地域毎の特徴は長年の習慣によるものですから、特に法則性があるという訳でもありませんし、何かはっきりした理由があってそうしている訳でもないのです。従ってどうしてそうなっているのかを尋ねても、「前からそうしているから」という答えしか返ってこないでしょう。このような習慣に意図的に逆らうことは、それを長年維持してきた人の気持ちを踏みにじることにもなります。

地域毎のこのような特徴や細かな習慣については、折々に取り入れて従うことが大切だと言えるでしょう。しかし本当に意味のない無駄な習慣もあるでしょうから、若い人の目から見てこうした方がいいという考えもあって当然です。しかしそれは自分で勝手に好きなようにするのではなく、皆も一緒に時間をかけて改正するのが筋でしょう。

そこで大切になってくるのは、管理組合や自治会の存在です。その地域のつきあいの濃さや薄さも、実は管理組合や自治会活動の活発さに影響している場合が多々あります。集合住宅の管理組合は、規模の大きなところでは、機能も1つの自治会と変わらないようなところもあります。一方で規模も小さく形だけの管理組合は自治会にも入っておらず、そういう所では近所や地域とのつきあいも薄くなりがちです。

最近は一戸建ての住宅でも、自治会活動を面倒がって入会しないところも増えています。その地域によって自治会活動も様々ですが、月例会への出席やイベントのお手伝いなど、お仕事や子育てで忙しい方にとっては気が重いことも多々ありますので、自治会へ入っていないことは歓迎すべきことなのかもしれません。しかし地域のことを知るには、自治会の存在はとても貴重だと言えます。

引越してきたばかりでも、1年間役員でも引き受ければすっかり地域のことが分かるようになり、頼れる知り合いや友達を見つけることもできますよ。特に若いお母さんは、年配の役員さんから可愛がられ大事にされる傾向もあります。地域の役員になることは敬遠されがちですが、ご近所意識を身につける以外にも大きなメリットがあってお薦めですよ。